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穂高岳・モルゲンロート(個人山行)

  • 仲谷
  • 2024年11月10日
  • 読了時間: 4分

2024年(令和6年)10月28日(月)~11月1日(金)

メンバー CL O 他 3名 / 合計 4名

コ ー ス  10/28 小倉 ー 名古屋 ー 松本 ー 新島々 ー 上高地 … 明神館(泊)

     10/29 明神館 … 徳沢 … 横尾 … 涸沢ヒュッテ(泊)

     10/30 涸沢ヒュッテ … 涸沢小屋 … 涸沢散策 … 涸沢小屋 …

         涸沢ヒュッテ(泊)

     10/31 涸沢ヒュッテ … 横尾 … 徳沢 … 明神 … 上高地 … 栃尾温泉(泊)

     11/ 1 栃尾温泉 … 高山 … 名古屋 … 小倉

10月28日 午前5時。小雨が降っていてバス停に行くのに傘とザックカバーが必要だった。始発のバスに乗るがかなりの人が乗っている。こんなに早くからのお仕事、お疲れ様。新幹線も始発だが空いている席は少ない。次々と乗り込んできて名古屋まで空席はほとんどなかった。名古屋に着く頃には雨もやんでいた。中央本線、松本電鉄、アルピコ交通と乗り継いだが、どれもかなり混雑している。安房あたりから紅葉が目立ち始めるが、もうひとつ鮮やかさがない。夜の冷え込みが少ないのだろうか。上高地バスセンターには沢山の貸し切りバスが止まっている。バス停前は何処かの銀天街かと思うほどの人混み。飛び交う言葉は英語、中国語や韓国語、何処か解らない言葉と、ほとんどが異国のものばかり。指導センターに登山届を提出して明神へと歩き出す。沢山の人とすれ違うが日本人はほとんどいない。ここはどこの国?状態。小梨平を過ぎたあたりでかなりの数の猿が沢を渡って登山道へと流れ込んでくる。登山道周辺の木立の下で毛繕いやえさ探しをしてくつろいでいる。刺激をしないように進み13時20分に明神館着。部屋に荷物を置き一息入れてから明神湖と穂高神社奥の院へ向かう。池畔の紅葉は今一だが幻想的な場所で心が落ち着く。

10月29日 明神館の2階テラスから明神だけを眺めているとわずかに赤くなってくる。さすがは朝焼けの宿だ。しばらく明神だけの朝焼けを楽しむ。本日の行程は涸沢までなので明神館でゆっくりと朝食を済ませて7時50分に出発。徳沢、横尾、本谷橋とほぼ標準タイムで進むが、本谷橋を過ぎた頃から霧雨になりザックカバーを装着。少し進んだあたりから雨粒が大きくなりレインウエアーの上着だけを着る。時間は早いが薄暗くなってしまった。石で覆われた登山道をゆっくりと歩いて14時25分に涸沢ヒュッテ到着。ザックカバーとレインウェアーを乾燥室に吊し宿泊手続きを済ませる。部屋に入る頃には雨も本降りになっていた。夕食時に同宿の方を見たところ驚くなかれ、外国人率が99%位だった。小屋のスタッフ以外に日本人は一人もしくは二人。夜中から明け方にかけて強風と大きな雨音がしている。残念ながら明日の北穂高だけ登山は取りやめて、四人で涸沢を散策することにした。

10月30日 夜明け前は小雨になっていたが穂高連峰は濃い雲の中。モルゲンロートは見られなかった。午前9時。散策をしようとヒュッテの外に出たら雲一つないピーカンの青空。『やっぱり北穂に登りたい。』『この時間からだと少し無理か…。』『いやいや、なんとかいける…。』『少しくらい帰りが遅くなっても…。』とCLがぼやくぼやく。四人揃ってヒュッテから小屋へ登っていく。もし、昨日がヒュッテ泊でなく小屋泊だったら足の痙攣が起こっていたとNさん。荷下ろしの準備や小屋締めの準備をしている涸沢小屋のスタッフの間をすり抜けて大岩へ登っていく。大岩周辺から涸沢岳や奥穂高岳、北尾根や吊り尾根、涸沢カールなどの眺望を存分に楽しみ涸沢小屋に引き返す。小屋の食堂でおでんとお酒を頂く。おでんは味がしっかりしみていておいしい。真っ昼間のお酒はもの凄くきく。たったの一杯でほろ酔い気分に。荷下ろしのヘリが飛んでくる合間を縫ってテント場へ。テントサイトから前穂高から奥穂高、涸沢岳、北穂高までの連峰の素晴らしい景観を楽しむ。14時にヒュッテへ帰り着く。この日の宿泊者の外国人率も98%くらいだった。

10月31日 5時頃ヒュッテの外へ出てみると星空で雲も出てない。モルゲンロートは期待できそう。防寒着を着て5時50分頃再び小屋の外へ。6時頃から穂高連峰に赤みが射してくる。6時5分を過ぎた頃から段々と赤みが増してくる。どんどん赤みが強くなり奥穂も涸沢岳も赤く燃えてくる。みんな、カメラやスマホで写真を撮っている。十二分に赤い穂高を楽しんで小屋に入る。朝食を済ませて7時5分にヒュッテを後にする。本谷橋を超えて少し進んだ樹林帯の登山道に丸々とした猿が出てくる。威嚇をするような声を出し、こちらを一瞥する。歩いている横をすり抜けていき前方の倒木に腰を下ろしてこちらを見ている。気持ちの良いものではない。少し時間を置いて進むといつの間にか何処かへ消えていた。その後も数頭の猿が出てきた。横尾、徳沢で小休止をしながら明神へ。明神館で昼食を済ませて上高地へ向かいバス待ちの行列に加わった。予定の北穂高岳には登れなかったが、ひどい雨にも遭わず、事故もなく全員無事に登山を終えることができた。


 
 
 

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