木曽駒ヶ岳~空木岳 縦走
- 仲谷
- 2020年9月19日
- 読了時間: 4分
更新日:2020年9月27日
期 日 令和2年9月13日~16日
メンバー K.T 仲谷 ~ 2名
今年はコロナ対応のために駒峰ヒュッテは休業中。木曽殿山荘は宿泊者数制限のために予約が取れませんでした。何とか宝剣山荘は予約が取れましたが、それでもインナーシーツは持参し、できればシュラフも持ってきてほしいとの事でした。避難小屋泊りとなるとかなり荷物が増えるな~と思っていたら案の定、ザックの重さは16㎏を超えてしまいました。数年ぶりの重さに大きな不安を抱きながらの出発でした。当初の計画では北御所林道を登るようにしていましたが登山道の一部が崩壊したとの事で千畳敷から登ることにしました。あとから考えるとそれがよかったのだろう、と思いました。

13日は駒ケ根のホテルに泊まり、14日の朝一でバスに乗ったのですが、すでにかなりの数の乗客が乗っていました。菅の台に行くと、バス乗り場には長い行列ができていました。とても乗り切れずに、100人以上が積み残されていました。しらび平のロープウェイにも長い行列ができていて、一番のロープウェイには乗れませんでした。通常は30分ごとの運行だが、臨時便を出して8分ごとにするというアナウンスが流されました。
快晴の下、千畳敷から乗越浄土迄登ったのですが、ザックが重い。きつい。思うようにペースが上がらない。それでも何とか標準コースタイムで宝剣山荘に着き、宿泊の手続きを済ませ、サブザックを背にして木曽駒ヶ岳に向かいました。宝剣山荘からだらだらと中岳に登り、岩の間を抜けて緩やかな坂を下りました。右手に頂上山荘を眺めながら、緩やかな坂を上って木曽駒ヶ岳山頂に到着しました。左手には特徴のある御嶽山の雄姿が、その右の方には乗鞍岳が望まれました。また、右手には八が岳、そして南アルプスの峰々が望まれ、さらに北岳の右奥の方には富士山も顔を出してくれていました。


木曽駒ヶ岳山頂から馬の背を過ぎて、尾根上から濃ヶ池を眺めました。脳が池には水が少なく、逆さ駒ヶ岳は望みようもないようでした。池迄は下らずに引返し、途中から駒ヶ岳頂上山荘の前に向かいました。山荘前のテントサイトには20張余のテントが張られていました。近年は若い女性のソロテント泊の方が多くなりましたね。ここにも数張のソロ女性がいるようでした。中岳は登りも下りもかなりの人がいたので巻き道を行きました。岩場のやせた登山道で、ロープや梯子などがつけられていました。山荘に戻り生ビールでのどを潤し、夕食を待ちました。宝剣山荘の夕食の時間は17時、朝食は5時30分からでした。

15日は小屋で朝食をとって、ゆっくりの出発でした。素晴らしい天気の中を宝剣岳に登りました。千畳敷や駒ケ根の町を眺めて三ノ沢分岐まで進みました。三ノ沢分岐で、ザックの重さが重さだし、進むペースによっては無理をしないで檜尾避難小屋に泊まろう、と打合せ、極楽平へと進みました。右手に北アルプス、左手には八ヶ岳から南アルプスの峰々を眺めながら檜尾岳迄は割合順調に進みました。このペースなら空木岳避難小屋迄何とかなるだろうと先に行くことにしました。檜尾岳を下り大滝山への登りから急に足が重くなり、極端にペースが上がらなくなりました。木曽殿山荘で長めの休憩を取り青息吐息で這うように登り進み、第一ピーク、第二ピーク、第三ピークと進み、日暮れ前の17時40分、やっとのことで空木岳山頂に着きました。茜色に染まった山頂からの景観は素晴らしいものでした。駒峰ヒュッテから右手へ、大小の岩がゴロゴロした下りを避難小屋に急ぎました。暗闇の中ヘッドランプを灯して、枯沢を右に左にわたり返し、18時50分に空木岳避難小屋に到着しました。真っ暗な小屋の引き戸を開けると4名の先客がいました。みんなシュラフの中に入っていました。空いている左手の入り口横にマットを敷き、寝る準備をして小屋の前で持参した日本酒で乾杯、夕食を済ませました。


16日は朝から薄曇りでした。数か所の長い鎖やはしごのかかった、樹林の中の長い長い急な下りをひたすら下りました。大地獄の先の登山道に猿が出ていてびっくり‼ 池山避難小屋に立ち寄りました。池山小屋前の水は枯れていましたが、小屋分岐前の水はどんどん出ていました。登山道から林道を過ぎ、駒ヶ根スキー場の横を通って、6時間かけてやっと菅の台のコマクサの湯に着きました。温泉につかり、3日間の垢を落として太ももやフクラハギ、腰の痛みを癒してやっと縦走が終了しました。

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